ハ行

「バイオハザード2」
評価:★★★☆☆
前作よりゾンビの顔があんまり映ってなかったような気がするが
(変な生き物の方が多かった?)全体を通してまあこんなもんかなといった感じ。
新キャラも増えてアクションシーンも増えたのだが何故かミラの存在感が
いまいち薄いのは気のせいか?
いつも思うのだが一口でも噛まれたらウイルスが感染するってのに
何でそんなに露出度が高いんだよ!!(特にジル!)
そしてジルことシエンナ・ギロリーが女っぽいせいかミラがだんだん男に見えてしまう。
煙草を一口吸ってパッと投げるシーンなんかはもうクラッときてしまった(笑)
そして私的にはオデッド・フェールを顔だけで判断できたことに喜びを感じた。
いかにも続編に続きそうなラストは新しいアリスの能力と仲間との関係、
アンブレラ社の計画など次回への期待度があるものであった。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」
評価:★★★☆☆
まずジョニー・デップやジェフリー・ラッシュがディスニー作品で出演すると聞いた
出演すると聞いた時点で結構な衝撃だった。
この2人、作品選びには独特な感があるし、素直にこれは観たいなと思った。
それにこの当時レゴラス役でブームになる瞬間だった
オーランドが出演するってことでこれまたホホホとばかりに期待が膨らんだ(笑)
で、実際に観たところは…楽しかった。
その原因はジョニーで、彼らしいコミカルな海賊ジャック・スパロウ船長だった。
それは登場シーンからも想像してもらえると思うが、
かなりこの役のために役作りに励んだ結果が十分に出ている。
月明かりの下では呪いの効果で本来のガイコツ姿になってしまう呪われた海賊達が
非常によく出来ていて戦闘シーンでパッパッと早変りする所ではとても面白い効果として
映画に深みを与えている。が!やはりディズニだ…どうしても迫力に欠けてしまい、
最後まで世界に入れず映画として観てしまった点が個人的には惜しい。
ジョニーもオーリーもキーラもこの作品によって人気が出たのだが、昔から映画ファンとして
ジョニーを知っている私にとってはこの作品だけを観て彼をアイドルとして支持する若者なんかは
如何なもんかと思うが・・・(苦笑)

「パイレーツ・オブ・カリビアン〜デッドマンズ・チェスト〜」
評価:★★☆☆☆
何の情報もないまま映画を観にいったのは久しぶり。
率直にオーランドがとってもかっこいい役柄で、後の出演陣がなんだかマジに
ギャグ担当になってたことが、ある意味驚きだった。
ジョニーはジャック・スパロウ船長を前作以上に磨きをかけて3枚目の役にしてたし…
それがとっても効果的に仕上がってたのが、民族から逃げるところと、
鍵を醜く奪い合うところかな♪(笑)みんなそれなりにいい味出してる。
ただ、許せないというか…どうしても嫌悪感を持ってしまうのが
今作の敵となるデイヴィ・ジョーンズ率いる海賊団で、はっきり言って
ちょっと気持ち悪過ぎじゃあありませんか…???
ちなみに評価については、何と言っても今作が次作に続いている課題作であり、
一つの作品として中途半端感が否めない点が気になる。
そういうことで、次作に大いに期待を込めて、辛口★2つということに…。
ウィルの父親、タコおばけジョーンズの悲しい恋の話なども楽しみなとこである。

「パイレーツ・オブ・カリビアン〜ワールド・エンド〜」
評価:★★☆☆☆
う〜ん何て微妙なんだろう…。期待されてた作品だけに実に勿体ない。
前作からレベルは高い映画ではなかったが、あまりにコメディーに走り過ぎてはいないだろうか?
全体にコミカルにするのではなく、ポイントポイントで笑いの要素を入れる方がいいだろう。
全体的に色んなモノに手を付けすぎてまとまりがないごちゃごちゃな感じだし、
あれだけスター勢揃いなのに全く活かせてない。
この作品…1で終わりにしておけばよかったんじゃない?と言わずにはいられない。
やっぱり観客が取り残されるような映画は作っちゃいけない。
ジェリー・ブラッカイマー、次作が問われる。

「バッド・エデュケーション」
評価:★★★☆☆
う〜ん、難しい…こういう作品は評価がめちゃくちゃ困難。
ただ、ひたすら痛いほどに愛と性と死が書かれた作品で、
同性愛の恋愛ってすごく芸術に近い部分があると思う。
まあ色んなパターンがあるけど(笑)
例えば、それがなぜかは知らないけど芸術家に同性愛者が多いこととか。
禁断とも言われる史実が少し納得もいく。
まぁそんな観点からいくとこの作品は初心者が
分かりやすいようにその同性愛の芸術的な部分が描かれている。
ただ主役の彼の体のバランスと女性には強烈過ぎる部分でこの評価に(笑)

「パニック・ルーム」
評価:★★★★☆
第二子を妊娠しているなか果敢にもアクションに参加した
才女ジョディー・フォスターが見所。彼女はこの映画の為にあのハンニバルを蹴ったとか…。
(ジョディーもニコール・キッドマンの降板らしいが…)
デウ゛ィッド・フィンチャーらしい大胆なカメラ・ワークに加え、次々にリズムを崩さずに
展開するストーリーからは目が離せない。驚きなのが舞台があの家の中だけだということ!
狭い範囲なのに迫力がある。ウィテカーの見た目そのままの人間味ある役柄と
本当に雰囲気が似たジョディーとクリスティン(演技が上手い!)と、
俳優陣にも文句なし!まさに母は強し!!

「ハリー・ポッターと賢者の石」
評価:★★★★☆
本を読まない私でも(今では結構な読書家だけど)名前くらいは知ってたハリー・ポッター。
この1作目は予告を観て絶対に観たいと思った作品だった。
で、実際に観たら…すごく素敵な世界が私を待っていた(笑)
でも!問題がCGによる生き物の作りの甘さ!!!
もう甘いファンタジーの世界から一気に現実に引き戻されるようである。
まあそれを省けば、私は原作に忠実に作られた世界を高く評価してもイイと思った。
また、イギリスにこだわった上手い配役もかなり納得できるところである。

「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
評価:★★★☆☆
今回は前回と違い、原作を読んでから本編を観た。
もともと、原作は賢者の石に比べてあまり好きな方ではなかったが、
映画の方はCGの技術の進歩や役者(子役)の演技力の上達が感じられて良くなっていたと思う。
が、今回は内容が前回に比べて深いだけに、説明不足による物足りなさが少しあった。
それに加えて、ラストの組分け帽子の中から剣を取り出すシーンなどの出来の悪さが
目に付いてしまう気がする。

「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
評価:★★★★☆
3作の中で私が一番好きな話(本当は4が一番だけど…)がこれ。
一番心配していたCGによる生き物の問題…。
とくにこの3に関しては、前回とは比べ物にならないくらいいろんな物が出てくるのだ。
が、思っていた以上に上手くできていて少し安心した。
このハリー・ポッター、3作全て監督が変わっていてそれによって世界が
まったく変わっているのが見所の一つでもあるが、個人的には今回の
このアズカバンの囚人が地形的にも一番原作に近いのではないかと感じた。
しかし、深く考えられた内容だけに2時間30分に詰めるというのは無理があると思う。
原作を読んでいない人には少し意味不明な部分があったのでは?

「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
評価:★★★★☆
私が原作の中で一番お気に入りの第4作。
かなり映画化は難しいんじゃないかな〜と 心配していたところ…まあまあの出来だったと思う。
今までが原作1冊分の展開速度だったから、今回の2冊分ってのは展開的に速過ぎる。
全体的にえっ!?ってとこが多々あって…それはビル、やしきしもべ妖精達、
ピッグの全面カット、リータ・スキーターの真実カットなどなど色々ある。
ただこれは原作ファンの感想で映画にこれらを全部いれてしまうと…
さらに訳が分からなくなるだろうが。
私的にメディアが騒ぐ子役の成長のし過ぎは全く問題ないと思った。
はっきり言って役者が変わった方が不自然だろう。
人にはイメージってものがあるから、イメージの変化は受け入れられないことが多いはず。
まあダニエル君はもう少し痩せた方がいいけど(笑)
今作は水の中の人質が人形丸出しだったり、ダニエルとエマの演技が拙いなどの
ミステイクがあるものの今まで一番笑わせてくれたし、世界観も悪くなかった。
でもチョウ・チャンが…(笑)

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」
評価:★★★☆☆
原作がすでに暗い内容で、今作の映画化も心配だったけど、
やっぱりかな〜り微妙な内容で、展開が速過ぎるし前作に比べると落ちる出来だった。
内容は暗い分、今作はとっても重要な内容で、真実に迫ってる部分もあるもの。
ちょっと好き放題に作り過ぎちゃいませんか???
時間も2時間ちょっとで短いし、3時間はかけてもう少しレベルの高い内容にして欲しかった。
原作ファンには今回の出来は評価できるものではない。原作のネタばれになるから、
細かい点の指摘はしないけど、これだけは言える!チョウがブサイク過ぎます…。
ハリーの心理描写ももう少し丁寧に書いて欲しかったし、たぶん原作読んでない人には
意味不明の部分も多かったのでは???
ただ!ルーナ役のイバンナ・リンチとベラトリックス役のヘレナが本当にピッタリで、
そのまま原作から出てきたよなカンジ。イバンナはバートン作品のファンでもあるそうで、
ヘレナとの共演嬉しかったでしょうね〜〜。
次作からもこの2人から、目が離せない!!!次は期待してますよ!!!

「ビッグ・フィッシュ」
評価:★★★★☆
ティム・バートンは少年の心と素晴らしい色彩感を持った人である。
つまりそれは観客にもそれだけの気持ちを持たせるということ。
そして彼とタッグを組む俳優は皆どこか同じ不思議な雰囲気を持っているのだ。
ストーリーは父親はいつも夢物語を語り、周りからは変人扱いされていて、
息子はそんな父親に呆れている。そこへある時母親から
長年連絡すら取っていなかった父親が倒れたという知らせを受け、
病身の父と過ごし、偏見を無くしていくというもの。
その若い頃の父親を演じたのがユアン・マクレガー、彼はクラシックな雰囲気が
似合うのでまさにピッタリの配役であり、随所に彼の上手さが光っている。
バートンの最近のお気に入り女優のヘレナ・ボナム・カーターは特殊メイクもOKで
作品を引き締める役割を果たす。最近のバートン作品には欠かせない人間だ。
作品の中で何よりも良いのは魔女に教えられたという死に方をラストに息子が
父の為に想像し語り聞かせるシーンである。
そこで初めて息子は父の夢物語を愛すのだから。
父の夢物語が嘘か真かは最後のお葬式のシーンで分かるはず…

「HERO」
評価:★★★☆☆
とにかく流れる衣装と美しい映像が見所で、
男と女の恋愛が儚げに描かれている点も見逃せない!
一体どれが、どのカラーが正しい真実なのか!?
それがこの作品を見ていくうえで一番明確な部分であって一番謎な部分でもある。
俳優陣もなかなか豪華な顔ぶれでそれぞれがイイ味を出していて、
私的にはマギーとトニーがすごくに素敵な関係で良かったと思う。
ただし、私はやはりチャン・イーモウ監督作品の売りであるワイヤーアクション
(グリーン・デスティニーみたいな。)には慣れないし、
『あっ、吊ってるなぁ〜』とすぐに思ってしまう…
まあ、それ以外を抜いて考えれば赤、青、緑、白…と流れるような
ストーリー展開に身をまかせていたいと感じること間違いなし!
それぞれが辿った衝撃なラストシーンは胸にジンと響くものがある。

「プラダを着た悪魔」
評価:★★★☆☆
女なら誰もが知りたいファッション業界の裏の厳しさや面白さが
爽快なストーリーとなって始めから最後まで止まらない作品だと思う。
非常にキャラの濃いアン・ハサウェイはドタバタ感が役にあってたし、
何と言っても名女優メリル・ストリープの恐いくらいの我が儘&冷酷さ、
そしてできる女ぶりが素晴らしくかっこ良かった。
しかし一つ物足りなかったのが、最後に主人公が退職して元の自分に戻ってしまうこと。
やはり諦めずに周囲を納得させてあの業界で生き抜いて欲しかった。
それができるのが映画なのだから。こういうタイプの作品はある程度無理をしてでも
プラスにプラスに転換していってほしい。
しかし……ハサウェイはこういう作品似合うよね(笑)

「ブロークバック・マウンテン」
評価:★★★★☆
『一生かけて誰かを愛し、一生かけてその愛を貫く』
この映画を通して本当の愛の形の意味を考えたくなった。
どうしてこんなに切ないんだろう…どうしてこんなに狂おしいんだろう。
この作品での愛の形はまさにそれ。
大自然を背景にゆったりと流れる時間、二人の男の友情だった感情が愛情に変化していく…。
ストレートに「愛してる」とは言わない。いつも行動や表情が二人の「愛」を表現している。
その気持ちに葛藤する姿などがとにかく上手く描かれていて、
まさにそう感じさせるのがアン・リーの世界なのである。
そして最も重要なのが出演陣の力量で、本当に全員が良い味を出している。
ギレンホール、ウィリアムズ、ハサウェイも良かったが、
レジャーがこんなに表情一つで演技できる俳優だったのかと驚かされた。
同姓愛の壁を乗り越えて無心にお互いを求める姿が人間らしく、
印象に残る情景になる。
inserted by FC2 system