LotR物語Z 「さあ次はこの旅の難関であるドワーフ族の洞窟モリアじゃ」 「モリアなんて行きたくないですね。」レゴラスが反論すると、 「ワガママを言うんじゃない、レゴラス(`0´)/」アラゴルンが怒りながら言いました。 そして一行はガンダルフに連れられるままにモリア洞窟の前に到着したのです。 「さあ問題は洞窟に入る為の合言葉じゃ……。」 ガンダルフは何やらブツブツ扉に向かって言い出しました。 「フムフム、分かったぞい!!『モゴ・ヴィーテンセン』!!!」 ………シーン……… 「違うみたいですよ、ガンダルフ」アラゴルンがツッコミました。 「わ、わかっておる!!(`o´)わざとハズしてみただけじゃ!! えー、『ウライジャ・イッド』!!!」……シーン……… 「ガンダルフ〜(`o´*)」アラゴルンがキレかけています。 「うっ〜〜〜…!そうじゃそうじゃ、これじゃ『オールンド・ブラーム』!!」すると扉は……。 ゴゴゴゴゴゴゴ〜〜〜〜〜〜♪ 「あっ、開いた!!」メリーが思わず叫びました。 「ほれ見い!!ワシは何でもできるんじゃ!!」ガンダルフがムンッと胸を張りました。 そして一行がすんなりと(←タコ怪獣は出て来なかったらしい。) 洞窟を潜り抜けるとそこには大量の……メロメロになったオークが……(女装事件参照) 「うわあああ!!こいつらまだメロメロしてる!!」ピピンが真っ青になりながら叫びました。 オークはそれぞれメロった相手の名を叫びながら近づいてきます。 「わぁ〜〜助けてぇ〜〜!!」 あっという間にレゴラスの周りには数え切れないほどの大量のオーク軍団が走って来ました。 そしてレゴラスはあまりの恐怖に得意技『高速三連射』を先頭のオーク三匹の脳天にブチまけてしまいました。 「しっ、しまった!!」レゴラスが叫びました。 しかし後悔してももう遅い。オーク達はメロメロの効果が切れて、突如襲ってきました。 「に、逃げるんじゃ〜〜〜!!(汗)」ガンダルフの一声で、一同は一目散に逃げ出しました。 そして普通にオークどもを倒しながらモリア洞窟を切り抜けた一行は、 前に一度出演したかもしれない奥方がいるという黄金の森に足を進めました。 「ああ……またエルフに会えますだ***」サムはご機嫌でした。心なしか歩き方もスキップになっています。 そして何となく周りの景色が黄金色に見えてきたころ一同の足を止めたのは……。 大人数の美しい種族=エルフでした。 「お前達、ここで何をしている!?」リーダーらしき奴が話しかけてきました。 「おお……。髭のないはずのエルフなのに青い髭剃り後があるハルディア。」 アラゴルンはエルフ語でそう挨拶しました。 レゴラス他ロスロリアンのエルフ達はついプッと吹き出してしまいました。 「分かりやすい挨拶ありがとう(^ー^;)」ハルディアは苦笑いをしました。 「さあハルディア、私達を王と女王の元へ連れて行け。」アラゴルンが胸を反らせて言いました。 (態度でか――――……………)その場にいた全員が密かに思いました。 が、ボロミアだけは(さすがは我がヒューマンキング**)と感動していました。 「きっ君はいつからそんなに御偉くなったのかね(^ー^*)……まっまあイイだろう……。 我らの奥方の元へ案内しよう……」 そうしてハルディアは奥方の所へ行く際の注意(禁止)事項を説明し始めました。 「まず!!これで目隠しをしなさい!!」そう言って懐から取り出したのは………。 何と使用済み靴下でした。 「くっ・・・靴下!?あなたは私達にケンカを売っているのか!!」アラゴルンはビックリ顔で言いました。 「ドッ、ドビーめは……ゴホン、失礼(^ー^;)……それは目隠しではないのか?」 ハルディア達は真顔で驚いているようでした。 (どうやらエルフの間には目隠しが普及していないらしい……しかし!!靴下とはあまりにも……っっ!!しかも使用済み!) アラゴルンは怒りに身を震わせました。 「いっ・・・いい加減にっ!!」アラゴルンがそう言いかけた瞬間ハルディアは、 「冗談だよアラゴルン。ただのエルフィッシュジョークさ♪まさか本当に付けるとは思わなかったよ。」 と復讐とばかりにイヤミに言いました。 アラゴルンはかつてないほどの怒りを覚えました。 思わずハルディアに掴みかかろうとしたその時、後ろの茂みがガサガサと不自然に揺れました。 「ケッ…ケレボルン様っ!?何をしていらっしゃるんですか!?(☆。☆)」 ハルディアは驚き飛びのいていました。 「いや、我が妻がそろそろ客人が来られるだろうから迎えに行けと……」 「だからって王じきじきにっ(゜o゜;)私がちゃんと引率しましたのに(汗)」 ハルディアが目を白黒させました。 「いや、イイんだよハルディア。妻は怒ると恐いから……。」一瞬その場にいた全員が沈黙しこう思いました。 『それが黄金の森の王の言うことかよ……』 「ところで、何をモメていたんだ?」王が尋ねました。 「イヤ……それはですね…………;」 ハルディアはどう言ったものかと、体をモゾモゾさせています。 「まっまあイイではありませんか!」 アラゴルンは自分達の醜態が王に知れる前に話題を変えました。 「そっそうか?では早速私の美しくちょっと恐い妻の所に案内しよう……」 こうして、一同は王の後にゾロゾロとついて行くことになりました。 その際、面倒くさいから目隠しはもうイイやあ、という王の提案で、 旅の仲間たちは存分に黄金の森への行き方を目に焼き付けることができたのでした。 そして歩くこと3時間30分と30秒……ついに彼らは黄金の森の女王の一歩手前まで来たのでした。 「さぁここからは気合いをいれて歩いてください」ハルディアは言いました。 「ハイ!!じゃあ皆!!気合い入れだ!!」 フロドの一声でホビットは何やら一ヵ所に固まり、円になり始めました。 そして皆右手を出し、それを重ね合わせ「ゥエイゥエイゥオォォ――!!」と、うめき声のような声で叫びました。 一瞬その場はシーンと静まりましたが、 「いい気合い入れだ。君達もそれぐらいの気合いを入れて奥方に会ってもらいたいね。」 ハルディアは人間の方を向いて嫌みがましく言い放ちました。 アラゴルンとボロミアは思わずハルディアを殺したい衝動にかられました。 でもそこは成人した一人前の人間。「ははは」と作り笑いをして何とかこらえました。 しかし、その額にはくっきりと青筋が浮かんでいました。(二人とも。) それから一行は光のあたったそれは×A幻想的な雰囲気の広場に案内されました。 そして数分後ケレボルンを従えた生きた伝説ガラドリエルが姿を現しました。 ガラドリエルを見た一同は、レゴラスとアラゴルンとガンダルフを除いて、全員ノミのように縮こまりました。 「よくぞ来てくださいました、客人達よ。わらわ(←吹き替え風)は心から歓迎します。 今宵はここで旅の疲れを十分にとって行かれるように……」 伝説の女王はそう言うと今度は一人一人の心に話し掛けてきました。 『ボロミア……』 ボロミアはビックリしました。頭の中で奥方の声が響いたからです。 その声はこう語りかけてきました。 『貴方の犬畜生さは、盾事件ですでに証明されています。』 「ひっ……(汗)」 ボロミアは思わずひきつった息をもらしました。 『貴方が心を変えず、そのままでいるならばゴンドールは助かりません……』 そして今度はアラゴルンの方を向きました。 『そなたは少し身なりを清潔にするがよかろう……』奥方が念を送ってきました。 そして自分の鼻をつまみ、右手を顔の前で左右に振りました。 「はっはい!気をつけます!!(×0×;)」アラゴルンは急いで誓いました。 そして次はガンダルフの方を向きました。 『ガンダルフ……。貴方は少し旅を導く者としての任務に欠けているようですね。』 図星をつかれてガンダルフはウッとなりました。 次に奥方はサムの心にささやきかけました。 『そなたはよくやっています。今度わらわにも何か美味な料理を作ってたも』ベタ褒めです。 次はピピンの心に話し掛けてきました。 『あなたはいつもメリーとペアを組んでいるようですが……少し一人になった方が良いかもしれませんねぇ……』 「やっぱり奥方様もそう思われますか?僕も実はそうではないかと思っていたのです! 僕達いつも二人でワンセットで、ちょっとむなしかったんです!(′ё`)」 ピピンは心の奥底に閉じ込めていた思いを一気に吐き出しました。 『でもあなたが自立していないというのが一番の原因ですよ。ペリグリン・トゥック。』 ガラドリエルは厳しい視線をピピンに向けました。 「うわあああん(;o;)゜。奥方様のおっしゃるとおりですううう!反省しまーす(泣)」